電子音楽とは、電子音響機器による電子音を素材として作られた音楽であり、エレクトリック・ミュージックです。
コンピューターによる制御や電子楽器を用いて、偶然性に任せたり、そのときどきの演奏によって即興的に変化させたりして、それなしには出来ない奏法を使って作曲されます。
電子音楽という言葉は狭義では具体音を用いた音楽(ミュージック・コンクレートなど)は除外される場合があります。
さらにミュージック・コンクレートと、狭義の電子音楽とを『テープ音楽』といいます。
シンセサイザーの音を主体とした内容である電子音楽の場合は、『シンセサイザー音楽』といいます。
電子音楽の主な歴史
1876年 『Music Telegraph』の誕生です。 (発電機や電話を応用したシステム)
1897年 『テルハーモニウム(ダイナモフォン)』の誕生です。 〈サディウス・ケイヒル発明〉
有線音楽配信を狙った巨大システム。「電子楽器の始祖」とされます。1906年に一般公開です。
1919年 『テルミン』の誕生です。 〈レフ・セルゲーエヴィチ・テルミン発明〉
1928年 『オンド・マルトノ』の誕生 〈モーリス・マルトノ発明〉
1930年 『トラウトニウム』の誕生 〈トラウトニウムフリードリッヒ・トラウトバイン発明〉
1934年 『ハモンド・オルガン』の誕生です。
1937年 『ハモンド・ノバコード』の誕生です。
1948年 『ミュージック・コンクレート技法』の誕生です。〈ピエール・シェフェール、ピエール・アンリ発明〉
1971年 『ミニモーグ』の誕生です。 〈ロバート・モーグ発明〉
エレクトロニカとは
電子音楽や、電子音楽に影響を受けている音楽全般を包括的に表す言葉です。
ただし、近年は二通りの意味があります。
広義・・・・クラブミュージックなどを含む打ち込みを部分的にでも使った音楽全般のこと
狭義・・・・非クラブミュージックや、クラブミュージックから派生し非クラブミュージック的に特化した音楽(IDMなど)のこと。
ダンスミュージックとしての概念
ディスコ・ミュージック
誕生
1960年代概要
ディスコの語源となったのはフランス語のdiscothèque(ディスコテーク、または、ディスコテック)であり、マルセイユの方言で「レコード置き場」の意味でありました。
第二次世界大戦中に生バンドの演奏が困難となったナイトクラブでレコードを代わりに掛けるようになったのが始まりであり、第二次大戦後にパリに 「ラ・ディスコテーク」 と呼ばれるクラブが出現したことにより定着しました。
この生バンドの代わりにレコードを掛ける「ディスコ」(もしくはクラブという形式)が本格的な発展を遂げたのは1960年代以降のアメリカのニューヨークのゲイ・シーンです。
ディスコは1960年代後半から1970年代前半にかけてフィラデルフィアからニューヨークへと伝わっていきました。
客層はゲイの黒人・ヒスパニック系などのマイノリティが主流であり、掛けられる音楽はファンクやソウルミュージックや特にフィラデルフィア・ソウルと呼ばれる滑らかなリズム・アンド・ブルースや、それらをベースにした音楽でありました。
こうしたディスコはゲイ男性のための発展場としての役割と、アンダーグランドな黒人音楽の発展の場としての二つの面を持っていました。
こうしたディスコとして有名なものに「パラダイス・ガレージ」、「セイント、フラミンゴ、ギャラリー」などが挙げられます。
いずれもゲイの男性を対象としたメンバーズ・オンリー(女性や非メンバーはメンバーのゲストとして入場する事ができた)のディスコであり、ニューヨークでも特に進んだファッショナブルで流行に敏感なゲイの男性たちが集まっていて、流行の発信地でもありました。
この中でもっとも有名であり、後世に影響を与えたのパラダイス・ガレージとそのメインDJ、ラリー・レヴァンです。
現在のクラブ音楽の基本的パターンである、
・DJがヒット曲ではなく自らの個性を発揮した選曲で独特の世界を作り上げて客を躍らせるというスタイル
・二枚のレコードをミックスして継ぎ目なくレコードを演奏するスタイル
・既にある曲をリミックスしてダンス向きにする手法
・家で聞くためではなくクラブで掛けるためだけに製造される12インチのシングル盤といった形式
などはこの時期に前記のラリー・レヴァンやエンジニアのウォルター・ギボンズ達によって確立されました。
やがてラリー・レヴァンやフランソワ・ケヴォーキアンなどの有名ディスコDJ達はレコードを発掘するにとどまらず、自らプロデューサーとして、ダンスのためだけに特化したレコードを多数リリースしたり、リミックスを手がけるようになります。
ダンスフロアとダンサーの心理やツボを知り尽くした彼らは、それまでの音楽プロデューサーが思いもよらなかったような様々なテクニックやスタイルを導入しました。
こうしたダンス・レコードをリリースしてディスコ文化を支えたレコードレーベルとしてはサルソウル、カサブランカ、ウエスト・エンドなどが挙げられます。
やがてゲイが社会的に認知されると社会の多方面に堂々と進出すると同時に、このディスコ音楽も表舞台へと登場し、ゲイ以外の一般のリスナーにも聞かれるようになります。
1970年代にはアメリカのテレビ番組であるSoul Trainの人気が沸騰した影響で、ほぼ同時多発的にディスコ・ブームが世界的に巻き起こり、大都市のみならず全米でディスコ・クラブが登場し、一般人が押し寄せるようになり、ヒットチャートの上位を独占するようになります。
しかし粗製濫造された質の低いレコードや流行の一過、また中核を担ったゲイ音楽シーンがエイズにより壊滅的な被害を受けたことにより、ディスコ・クラブという形態は次第に姿を消します。
ディスコブームの終焉により再びアンダーグランドな物へと回帰し、現在のクラブ音楽へと変貌していきます。
曲調
ディスコ音楽はディスコでかけられる音楽で、ダンスミュージックのジャンルの一つ。
ディスコでかけられる音楽は、ファンクやソウルミュージックや特にフィラデルフィア・ソウルと呼ばれる滑らかなリズム・アンド・ブルースや、それらをベースにした音楽です。
音量の大きい反響するボーカルが、一定のリズムを刻む4つ打ち、8分音符ないし16分音符刻みかつオフビートでオープンするハイハットパターン、そして突出したシンコペーションを持ち時にはオクターブで成るエレキベースのベースラインの上で演奏されます。
ストリングスやホーンセクション、エレクトリックピアノ、エレキギターが華やかなバッキングを創出します。
フルートのようなオーケストラ楽器がしばしばソロに用いられ、またロックと異なりリードギターが用いられることはめったにない。
ディスコは、ハウスやテクノ、ニューディスコなど多くのダンスミュージックのジャンルに影響を及ぼしました。
加えて、多くの行動がそれらのジャンルを直接的に復活させ、また多くの要素がそれらのサウンドに加えられました。
クラブ・ミュージック
概要
ダンスミュージック。
DJがかけるダンス向きの音楽の総称です。
ヒップホップ・テクノ・レゲエ・ラテンジャズなどが含まれます。
主にクラブや音楽を中心にするエンターテイメントの場において、その場の人々を踊らせるという明確な目的のもと、DJの道具として作られる音楽です。
生演奏は考慮せず、再生専用として作られ、作曲者自身もDJ業を兼ねている場合が多いです。
ディスコミュージックにその原型が求められるが、特に1980年代末からの世界的なダンスミュージックの隆盛と機材の発達により、それ以後ほとんどのダンスミュージックがエレクトロニック・ダンス・ミュージックの様式で作られています。
レイヴ
ダンス音楽を一晩中流すパーティーの事です。
毎週決まった場所で行われるクラブイベントとは異なり、屋外や特別な会場で行われる一回限りのイベント。
レイヴの語源は、ロンドンのジャマイカ系移民の俗語で、「自分に嘘をついて無理矢理盛り上がる会合」を意味しています。
レイヴの音楽ではアシッドハウスやシカゴハウス、テクノなどが主です。
ディスコとクラブの違い
ディスコ(フランス語:disco)、または、ディスコテーク(フランス語:discothèque)とは、音楽を流し、客にダンスをさせる飲食店です。
時には生バンドが演奏する場合もあるが、語源から言っても、ほとんどの場合はレコードを流します。
選曲や曲紹介を行うDJの役割が重要です。
現在のクラブ音楽でディスコと言う場合は、かつてニューヨークに存在した伝説的なゲイ・ディスコ、パラダイス・ガレージ、ギャラリーなどでプレイされていた様々なジャンルの音楽、またそれらのディスコでのDJの特異なスタイルを指し、現在でも様々なスタイルに変化しつつ、いまだに進化を続けている存在であり、現在ガラージュと呼ばれる音楽の元となったものです。
しかし現在の日本では風営法の影響からクラブという名称に変わり、一般的にディスコと言った場合、過去に存在していた飲食店の形態や風俗を指します。
電子音楽の専門用語
ブレイクビーツ
現代の音楽(主にダンスミュージック)によく使われる手法です。
1970年代初頭にヒップホップのDJクール・ハークが発明です。
元はDJが、2枚のターンテーブルで曲間を繋ぎ合わせるために同じリズムでスクラッチを続けることを言ったが、それが発展し、現在はリズムをサンプラーに取り込んだものを切り貼りして繋ぎあわせる事を言います。
12歳の頃にジャマイカからニューヨークへ移住してきたDJクール・ハークが、小遣い稼ぎに妹と始めたホーム・パーティーが思った以上に人を集められたので、パーティーの規模を徐々に拡大してゆき、小さい頃にジャマイカで見たサウンド・システム(ジャマイカの野外ディスコ)の迫力を再現しようと試行錯誤していました。
そんな折、自分のパーティーに踊りにくるダンサーたちがファンク・ミュージックなどでよくある数十秒ほどのドラム・ブレイク部分で毎回盛り上がることを発見します。
このドラム・ブレイクを延々続けることができれば盛り上がりもまたキープし続けることができるんじゃないかと考え、ターンテーブルを2台と同じレコードを2枚用意し、数十秒ほどのドラム・ブレイク部分を2枚交互に切れ目なく流し続けたところ大ウケしたのがブレイク・ビーツ誕生です。
四つ打ち (ディスコ・ビート)
主にディスコとエレクトロニック・ダンス・ミュージックで多用されるビートです。
キックが1小節に4分音符が4回続くリズム。
起源は2つあります。
・ モータウンというアメリカのレコード会社のアーティスト、テンプテーションズの元ボーカリストであったエディ・ケンドリックスが1973年に出したシングル「ガール・ユー・ニード・ア・チェンジ(英:Girl You Need A Change)」という曲にて、ドラマーがそれまではスネアで均等にリズムを取っていたところを、たまたまバスドラムに変えて録音したのが初の4つ打ちの楽曲という説です。
・ フィリー・ソウルの有名な楽団MFSBでドラムを担当していたアール・ヤングがモータウンのサウンドを真似て、その際必要上バスドラムに変えて演奏し始めたのが始まりという説です。
ディスコ・ミュージックはいわゆるディスコ・ビートと呼ばれる4つ打ちの上に2拍、4拍で手拍子が入ることでも有名です。
この4つ打ちはディスコから続くハウス・ミュージック、またその近縁ジャンルのテクノにも引き継がれ、今日のクラブにおけるダンス・ミュージックには欠かせないものとなっています。
特にハウス・ミュージックのBPMが120前後の4つ打ちは、人間が軽くジョギングをした際の心臓の鼓動音によく似ているので、この音を聴くだけで人は本能的に興奮します。
ハウスとテクノとトランス
テクノとハウスとトランスの違い
殆ど違いはないが、敢えて付けるとすれば以下の事が挙げられます。
ハウス
4つ打ちが基本的です。
コード進行(もしくはコードの雰囲気)を重視している曲の割合が多いです。
テクノ
テクノポップから、マニアックな実験も含め様々。
他の2つのジャンルより縛りがありません。
フリーマインドです。
歌中心というより楽曲中心という観念が高いように思われます。
リズムは何でも良いし無くてもよい、どんな音色でもどんな展開でもどんなブレイクでも、何でも許されます。
音楽的な教養を高く受けた者たちの一部の目からすれば、コード進行やハーモニーを無視している(作り手が知らないだけというケースも…)ことが多いテクノは、自分たちの愛する音楽とは全く違うものと映るかもしれず、よって偶然性の高い音楽です。
トランス
上物の独特なメロディアスなシンセサウンドが特徴です。
アシッドハウスから派生したため、4つ打ちが基本でコード進行(もしくはコードの雰囲気)を重視している曲の割合が多いです。
アンビエントの概念
環境音楽です。
テーマに沿った音作りをします。
空間を意識し、時間と距離を表現です。
線と線が交差する音楽(4次元的な音楽)など。
拍子のない音楽です。
1970年にブライアンイーノ(Windowsの起動音の製作者)が『アンビエント』を提唱です。
Music for Airportというアルバムがアンビエントの起源です。
空間音楽
(情景音楽)
アンビエントハウス
アンビエントテクノ
アンビエントダブ
などに派生です。