誕生
1994年概要
ポストロックという用語は、批評家のサイモン・レイノルズが、『モジョ』誌1994年3月号の誌上で、バーク・サイコシスのアルバム『ヘックス』のレビュー記事に用いたものが起源とされています。レイノルズの「ポストロック」という言葉は、「ロックの楽器をロックとは違う目的に使用し、ギターをリフやパワーコードのためでなく、音色や響きをつくるために使う」音楽を指しています。
レイノルズはより詳しく以下のように述べています。
「ことによると、今後の展開にとって本当に刺激的な領域はサイボーグロックかもしれない。
すなわち、ひたすら熱心にテクノの方法論を奉じるのでなく、実時間での人間による演奏と、デジタル機器による改良との境界面にあるような音楽です。
特徴
ポストロックの音はアンビエント、ジャズ、エレクトロニカ、実験音楽など多様なジャンルの特色を持っています。ギターは、従来のパワーコードに代わって音色や響きを作るようになり、歌と声は使われなくなりました。
従来知られていたようなロックの持つ反骨的な含みはもはやポストロックのテーマではなくなりました。
ダブ、レゲエ、ヒップホップ、レイブの特徴を利用することで、より中性的かつ柔らかに価値観の転覆を図った。
ポストロックではモチーフの反復や微小な変化や、非常に広い範囲にわたって強弱を変化させる手法がよく用いられます。
にはスティーブ・ライヒ、フィリップ・グラス、ブライアン・イーノなど、ミニマル・ミュージックの先駆者に似ていると言える。
多くの場合ポストロックの楽曲は長く、楽器演奏のみからなり、音色や強弱や響きの変化を繰り返します。
ボーカルはたいていポストロックからは除かれています。
しかし、全くボーカルが無いというわけでは必ずしもない。
ただしボーカルが入る場合、その用法は従来と違っています。
従来は詞の意味を伝えるために「きれい」で聞き取りやすいボーカルが重視されていたが、ポストロックではボーカルは単に楽音として取り入れられるにすぎない。
ポストロックのボーカルは柔らかで単調なものや、量が少ないものや不規則なインターバルに挿入されるものが多いです。