誕生
1930年代国
アメリカ概要
賛美歌とアフリカ特有のリズムや音楽的感性が融合して出来た音楽です。
アメリカの黒人教会で歌われている歌で、「賛美歌」と比べると、より生活に根ざした歌詞が多く、聖書をベースにした前向きなメッセージが人種や国境を越え多くの人の共感を呼んでいます。
英語で福音および福音書の意味です。
数人から100名以上から成る力強いコーラス隊をゴスペルクワイアー(聖歌隊)と呼びます。
奴隷としてアメリカ大陸に連行されたアフリカ人は、救いを与えるゴスペル(福音)と出会い、個人的なキリスト教への改心を経て、神に彼ら独自の賛美をささげるようになりました。
こうしてアフリカ特有の跳躍するリズム、ブルー・ノート・スケールや口承の伝統などとヨーロッパ賛美歌などの音楽的・詩的感性が融合してスピリチュアル (黒人霊歌) が生まれ、現在のゴスペルに発展していきました。
1980年代、元々ヨーロッパの教会音楽の一様式であったアカペラでゴスペルが広まっていきました。
ゴスペルは、1930年代から黒人教会で演奏され始めたブラック・ゴスペルと、白人クリスチャンアーティストが歌っていたホワイト・ゴスペルに分類されます。
両者とも同じメソジスト賛美歌が源流であるが、人種差別、ジム・クロウ法などで黒人と白人の教会それぞれが完全に分離していたため、両者の音楽性は異なっています。
今日では、ブラック・ゴスペルを「ゴスペル」、ホワイト・ゴスペルを「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)」と呼ぶのが通例です。
機能的分類は次のようなものがあります。
プレイズ・ソング
礼拝の最初に置かれます。会衆全員で1〜3曲程度を歌う。
早く躍動的なビートで、クラップ(手拍子)を伴って歌われることが多く、礼拝の開始を華やかに盛り上げます。
プレイズリーダーと呼ばれる一人〜数人のシンガーによってリードされ、会衆が追いかける形が一般的です。
聖歌隊によってではなく会衆によって歌われるので、曲は単純なフレーズの繰り返しか、アフリカ系アメリカ人クリスチャンの間で良く知られた曲が多いです。
「さあ共に賛美しよう(感謝しよう、喜ぼう)」と言った内容が多く、神は「(He)」として三人称で歌われる事が多いです。
代表曲は This Is The Day、Oh Magnify The Lord、Glory Glory、I Was Glad When They Said Unto Me 。
ワーシップソング
プレイズの直後に置かれます。手を広げたり、祈るように手を合わせたり、目を閉じたり、天を見上げたりしながら歌うことが多いです。
ゆったりとした曲調で、単純なフレーズが繰り返される事が多いです。
神はYou, Lord, など二人称で扱われることが多いです。
代表曲は Thank You Lord、Halleluja。
インスピレーショナルソング
牧師による説教の直前に置かれます。聖書の内容に基づいて他者を励ますようなメッセージを歌ったり、自分が如何にして神に救われたか等について語ったりします。
会衆ではなく聖歌隊によって歌われ、著名なソングライターが作曲、出版もしているので音楽的に凝った造りであったり、聖歌隊の中で比較的優れた能力を持つソロシンガーによって冒頭部や中間部が歌われる事が多いです。
オルターコールソング
礼拝の最後に置かれます。会衆の中でまだキリスト教に入信していないが関心のある人や、信者の中でも精神的ストレスを抱えた人を牧師が祭壇(オルター)へ呼びます。
歌の内容は、「神にすべてを捧げます」、「神よ、私はクリスチャンになりたいです」と言ったものが代表的です。
曲調はおだやかなケースが多いです。
オッファリングソング
礼拝の中間部に置かれ、会衆に教会への寄付を求めます。「祝福を求めるなら貧しきに与えねば」と寄付の価値を強調したり、「神はいかに私の人生に良くしてくれた事か」、等、神の恩恵を思い起こさせる内容の曲がここで好んで歌われます。
曲調は躍動的なものが多いです。
コミュニオンソング
キリストの血の価値について語られる歌を用います。曲目は機能が限定されているため通常は礼拝の他のセクションでは用いられない。
教会の宗派、牧師ごとのスタイルによって、明るい曲調もゆったりとした曲調もあります。
伝統的な代表曲は Power In The Blood Of The Lamb、The Blood That Jesus Shed For Me。
ジャンルの定義
リズム、ブルーノートスケールアーティスト
・ サム・クック (R&Bと融合し、ソウルに発展させた)